停電でマンションの水が止まる理由 — 給水方式で変わる影響
この記事はAIによる下書きをもとに作成しています。詳しくは開示ページをご覧ください。
停電で「電気」だけでなく「水」も止まることがある
停電というと真っ先に思い浮かぶのは照明や冷蔵庫だが、集合住宅では水道も止まることがある。原因は電気だ。マンションの給水方式によって、停電時にどうなるかが大きく違う。仕組みを正確に見ていく。
戸建てが影響を受けにくい理由 — 水道の水圧をそのまま使う
3階建て以下の戸建てや低層住宅の多くは「直結直圧方式」で給水されている。東京都水道局の解説によれば、この方式は水道本管の水圧をそのまま蛇口まで届けるもので、給水にポンプや電気を使わない。建物単体が停電しても、水道本管そのものが生きている限り断水しない。
中高層マンションで断水が起きる、2つの仕組み
4階建て以上のマンションでは水道本管の水圧だけでは足りないため、電動ポンプを使う方式が採られる。ここには2種類あり、停電時の挙動が異なる。
近年主流の「増圧直結方式」は、増圧ポンプが水道管の圧力を直接補って各戸へ送る仕組みで、貯水機能を持たない。大阪市水道局は「高層階まで水を送るためのポンプが停電により停止した場合、建物内で断水が起こります」と説明しており、停電するとすぐに給水圧が落ちる。
一方、やや古い建物に多い「貯水槽水道方式(高置水槽方式)」は、いったん受水槽に水を貯め、揚水ポンプで屋上の高置水槽へ汲み上げ、そこから自然流下で各戸に配る方式だ。熊本市上下水道局によれば、停電で揚水ポンプが止まっても、高置水槽に残っている水がある間は使える。ただし水槽が空になれば、ポンプが動くまで補充されないため、いずれ断水する。「猶予があるだけで、断水そのものは避けられない」という点は覚えておきたい。
断水したらどうするか — 給水拠点と備蓄の目安
内閣府の防災情報のページでは、飲料水は1人1日3リットルを目安に、各家庭で最低3日間、できれば1週間分の備蓄が推奨されている。東京都水道局は「災害時給水ステーション」を都内213か所、自宅からおおむね半径2km圏内を目安に配置し、1人1日3リットルを基準に給水する体制を整えている(確保量は都民の約3週間分以上)。断水が長引きそうな場合は、自治体の給水情報を早めに確認したい。
ポータブル電源で断水は解決できない
正直に言うと、マンションの増圧ポンプや揚水ポンプはポータブル電源で動かせる規模の設備ではない。断水そのものをポータブル電源で解決するのは現実的ではない。ただし断水中でも、自治体の給水情報を調べたり家族と連絡を取ったりするためのスマホ充電、簡易的な照明の確保にはポータブル電源が役に立つ。自分が使いたい家電がどれくらい持つかは稼働時間計算機で確認できる。停電と断水が同時に起きる状況を想定して、電気と水、それぞれ別の備えを組み合わせておくのが現実的だ。
関連記事
停電は何日続く?東日本大震災・北海道ブラックアウト・台風15号の記録
実際の大規模停電は数時間では終わらないことが多い。東日本大震災・北海道胆振東部地震・令和元年房総半島台風の公式記録から、停電が実際に何日続いたかを整理した。
在宅酸素療法・人工呼吸器と停電 — 6割が不安、備えは3割
在宅で酸素濃縮器や人工呼吸器を使う人の6割前後が「停電・災害が不安」と回答している一方、実際に備えていた人は3割にとどまる。患者アンケートと公的資料から実態を整理した。
線状降水帯で停電したら — 浸水した家の電気と、上の階に運んでおくもの
水害の停電は、水が引いて設備を点検するまで復旧できない。2018年西日本豪雨・2019年台風19号の公的記録と、NITE・電力会社の「浸水した電気製品は使わない」という注意喚起から、水害時の電気との向き合い方を整理した。