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線状降水帯で停電したら — 浸水した家の電気と、上の階に運んでおくもの

この記事はAIによる下書きをもとに作成しています。詳しくは開示ページをご覧ください。

線状降水帯とは何か

気象庁は線状降水帯を「次々と発生した積乱雲により、線状の降水域が数時間にわたってほぼ同じ場所に停滞して大雨をもたらすもの」と説明している。長さ50〜300km程度、幅20〜50km程度の帯状の雨域が、同じ場所に居座るのが特徴だ。(出典: 気象庁「線状降水帯に関する各種情報」)

情報の出し方も段階的に整備されてきた。線状降水帯の発生を伝える「顕著な大雨に関する気象情報」は2021年6月に運用が始まり、翌2022年6月からは半日程度前から発生の可能性を呼びかける運用が加わった。当初は全国11ブロックの地方単位だった呼びかけは、2024年5月から府県単位に絞り込まれている。(出典: 気象庁「線状降水帯による大雨の半日程度前からの呼びかけ」、気象庁 報道発表 2024年5月15日)

つまり、線状降水帯の情報が出た時点で、水害と、それに伴う停電への備えを動かす時間が半日程度はあるということになる。

水害の停電は「水が引くまで直せない」

地震や台風の停電と、水害の停電では復旧の進み方が違う。近年の公的記録を並べると、その違いが見えてくる。

豪雨・河川氾濫を伴った近年の主な停電。戸数が少なくても、浸水した地域では復旧が長引く(出典: 内閣府・経済産業省の公表資料)
豪雨・河川氾濫を伴った近年の主な停電。戸数が少なくても、浸水した地域では復旧が長引く(出典: 内閣府・経済産業省の公表資料)

平成30年7月豪雨(2018年)では、中国電力管内で最大約58,700戸、四国電力管内で最大約16,600戸が停電した。経済産業省の資料は復旧が長期化した要因として「土砂崩れにより立入困難な地域が広範囲に存在」したことと「河川氾濫及び堤防決壊による広範囲な浸水」を挙げ、変電所そのものが水没した例にも触れている。住民が居住する地域の停電が解消したのは7月13日で、発災から約1週間を要した。(出典: 内閣府「平成30年7月豪雨による被害状況等について」、経済産業省 電力レジリエンスワーキンググループ 資料)

令和元年東日本台風(2019年、台風19号)では全国で最大521,540戸が停電した。主因は暴風雨による倒木や飛来物だが、千曲川の堤防決壊で変電設備が浸水し、移動用変圧器で仮復旧した例が記録されている。さらに経済産業省は「建築物の地下に設置された電気設備が浸水し、一部の建築物においては長期間の停電が発生」したことを指摘している。地域の送電網が直っても、建物側の受変電設備が水没していれば、その建物だけ停電が続く。(出典: 内閣府「令和元年台風第19号等に係る被害状況等について」、経済産業省 電力安全小委員会 資料)

なぜ水害の復旧は遅れるのか。東京電力パワーグリッドは2015年の鬼怒川決壊の際の対応として、「徐々に水が引き始めた9月12日以降、本格的な復旧作業が開始」されたこと、送電再開の前に「全設備の絶縁測定を行い、健全性を確認」する必要があり、電柱や配電線、変圧器、引込線、メーターまで「一つひとつ手作業で点検」したことを記している。水に浸かった設備は、乾いて見えても通電してよいか分からない。だから水が引くのを待ち、点検してからでないと送電を再開できない。(出典: 東京電力パワーグリッド「東電報」)

復旧しても「浸水した家」はすぐには使えない

送電網が復旧しても、家の中の話は別だ。製品評価技術基盤機構(NITE)は、浸水した電気製品について「外観上は乾いても内部に水が残っていたり、水に混ざった泥や塩分などの異物が内部に浸入して付着したりすることで、使用再開時に不完全燃焼や火災を引き起こすおそれ」があるとして、そのまま使用しないよう呼びかけている。実際に、エアコンの室外機に土砂と雨水が浸入し、制御基板で発火した事故が紹介されている。(出典: NITE「自然災害時にまさかの製品事故!?」2021年8月)

電力会社も同じことを言っている。中部電力パワーグリッドは「屋内配線や家電製品が水に濡れると、漏電している恐れがあり、キケンのため、使わないでください」とし、関西電力送配電は水に浸かった電気器具や配線について「必ず電気店などに連絡し、点検しましょう」と案内している。(出典: 中部電力パワーグリッド「台風のときは」、関西電力送配電「災害時の電気の安全ポイント」)

停電中の家を離れるときの手順も、両者で共通している。

  • 避難する前に、分電盤のブレーカーを切る(復旧時の通電火災を防ぐため)

  • 電熱器具のプラグは抜いておく

  • 復旧後は、浸水や損傷を免れた製品だけを、1台ずつコンセントに差して様子を見ながら使う

  • 水に浸かった製品・配線は、点検を受けるまで使わない

NITEは2023年にも、停電復旧後の通電で「家電製品の水没や部品の破損によりショートして発火する」事故が起きていると注意を促している。(出典: NITE「停電時の発電機によるCO中毒や、復旧後の通電火災に注意!」2023年8月)

マンションの場合は、建物の受変電設備(キュービクル)が地下や1階に置かれていることが多い。国土交通省と経済産業省のガイドラインは、この設備が「受注生産の場合があるため、受変電設備が浸水により使用できなくなると復旧までに相当の期間を要するケースがある」と明記している。停電が続けば給水ポンプも止まるので、マンションの給水方式と断水の関係もあわせて確認しておきたい。(出典: 国土交通省・経済産業省「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」)

ポータブル電源も「濡らしたら終わり」と考える

ここでポータブル電源の話になる。水害で最初に押さえておきたいのは、ポータブル電源は基本的に防水ではない、という点だ。EcoFlowは自社製品の防塵防水等級について「本体がIP20、バッテリーパックがIP65」と公表しており、Jackeryも「従来のJackeryモデルのほとんどは防水・防塵に対応していません」と説明している。IP20は、防水性能としては「保護なし」の等級だ。(出典: EcoFlow公式ブログ、Jackery公式サポート)

濡れた後の扱いは、家電よりさらに厳しい。EcoFlow DELTA 2の取扱説明書は、製品が浸水した場合について「乾いた後は絶対に使用せず」、適切に廃棄するよう指示している。NITEも、雨に濡れたモバイルバッテリーが2日後に発火した事例や、電動工具のバッテリーが濡れてから1時間後に発火した事例を紹介し、「濡れた状態で通電するとショートし異常発熱・発煙のおそれ」があると警告している。(出典: EcoFlow DELTA 2 ユーザーマニュアル、NITE 製品安全情報マガジン Vol.453「雨で濡れて起こる事故」)

ここから導かれる行動は単純で、線状降水帯の情報が出たら、ポータブル電源は浸水する前に上の階へ運んでおく、ということになる。1階に置いたまま浸水すれば、それは電源ではなく、乾かして廃棄する対象になる。

「上の階に留まる」ことの条件に、電気が入っている

内閣府の「避難情報に関するガイドライン」は、洪水や高潮のときに自宅の上階へ移動する、または上層階に留まる行動を「屋内安全確保」と呼び、それが成立する条件を3つ挙げている。家屋倒壊等氾濫想定区域にないこと、浸水しない居室があること、そして「一定期間浸水することにより生じる可能性がある支障を許容できる」ことだ。その支障の例として、ガイドラインは「電気、ガス、水道、トイレ等の使用ができなくなるおそれ」を明記している。(出典: 内閣府「避難情報に関するガイドライン」令和8年3月)

裏を返せば、上の階で電気が使えなくなることを受け入れられないなら、屋内安全確保ではなく立退き避難を選ぶべきだ、ということになる。消防庁の非常用持出品チェックシートが懐中電灯・携帯ラジオ・予備の乾電池を挙げ、東京都が「携帯電話用充電器」「携帯電話の予備バッテリー」を持ち歩き用に挙げているのは、この「支障」を小さくするための最低限の装備と読める。(出典: 消防庁「非常用持出品チェックシート」、東京都防災ホームページ「備蓄」)

エンジン発電機は、水害の避難に向かない

停電対策として発電機を持っている家庭もある。しかし水害で上の階に籠もる状況では、発電機はまず使えない。NITEによれば、携帯発電機の事故は2020年から2024年の5年間で21件、うち死亡事故が5件(6名)にのぼる。屋内や自動車内、テント内など「換気が悪く排ガスがこもる場所」では絶対に使用しないよう求めており、約7m³の試験室でガソリン発電機を運転する実験では、約8分で一酸化炭素濃度が2,034ppmに達した。2020年9月には、窓と玄関を閉めた住宅の玄関に発電機を置き、3名が一酸化炭素中毒になった事故も記録されている。(出典: NITE「備えただけでは、憂いあり」2025年8月)

バッテリー式のポータブル電源は燃焼を伴わないため、NITEが一酸化炭素中毒の注意喚起の対象に挙げているのは携帯発電機のみだ。Jackeryも、ソーラーパネルで充電しているあいだも本体は屋内に置けると案内している。雨が降り続き、窓を開けられない上階で使えるのはどちらか、という観点で見れば答えは明確だろう。(出典: Jackery公式ブログ)

上の階に運んだ電源で、何時間もつか

では、上の階に運んだポータブル電源で実際にどれだけの電気が賄えるのか。稼働時間計算機の前提(変換効率0.8〜0.85)で、比較的小型の500Wh帯と、家庭用でよく選ばれる1000Wh帯を試算する。

500Whのポータブル電源では、スマホの充電(10W)なら40.0〜42.5時間、8畳用LEDシーリングライト(34W)なら11.8〜12.5時間、扇風機(40W)なら10.0〜10.6時間、32型テレビ(60W)なら6.7〜7.1時間が目安になる。

1000Whならそれぞれ倍で、スマホ80.0〜85.0時間、LEDシーリングライト23.5〜25.0時間、扇風機20.0〜21.3時間、テレビ13.3〜14.2時間となる。

夜間にLED照明と扇風機を点け、スマホを充電しながら情報収集する、という現実的な組み合わせ(合計84W)で考えると、500Whでは4.8〜5.1時間、1000Whでは9.5〜10.1時間だ。1000Whでようやく一晩を越えられる計算になる。冷蔵庫は1階に据え付けられていて上階へ運べないうえ、浸水すれば使用不可になるので、この試算からは外している。

2018年の西日本豪雨では居住地域の復旧に約1週間かかった。上の階の電源で1週間を賄うのは現実的ではなく、ポータブル電源はあくまで「水が引いて立退き避難や救助ができるまでの、最初の一晩か二晩を照明と通信で乗り切る」ための備えと捉えるのが妥当だろう。自宅の家電の組み合わせで何Whが必要になるかは、必要容量シミュレーターで確認できる。

上の階へ運べる容量帯の機種

スペックDBに登録している機種のうち、500Wh帯と1000Wh帯のものを下に挙げる。容量(Wh)と定格出力(W)はメーカー公表値で、上の階へ運ぶ前提なら、重さは各メーカーの公式仕様で必ず確認してほしい。過去の大規模停電で復旧までに何日かかったかは、東日本大震災・北海道ブラックアウト・台風15号の記録でも整理している。

この記事で紹介した製品

Jackery ポータブル電源 500 New

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Jackery

容量
512Wh
定格出力
500W
電池種類
リン酸鉄リチウムイオン電池

EcoFlow RIVER 2 Max ポータブル電源

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EcoFlow

容量
512Wh
定格出力
500W
電池種類
リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)

DJI Power 500

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DJI

容量
512Wh
定格出力
1000W
電池種類
リン酸鉄リチウム

Jackery ポータブル電源 1000 New V3

PR

Jackery

容量
1024Wh
定格出力
1500W
電池種類
リン酸鉄リチウムイオン電池

EcoFlow DELTA 3 Plus ポータブル電源

PR

EcoFlow

容量
1024Wh
定格出力
1500W
電池種類
リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)

DJI Power 1000 Mini

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DJI

容量
1008Wh
定格出力
800W
電池種類
リン酸鉄リチウム

横にスクロールできます

商品名容量定格出力電池種類
Jackery ポータブル電源 500 New512Wh500Wリン酸鉄リチウムイオン電池詳細PR
EcoFlow RIVER 2 Max ポータブル電源512Wh500Wリン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)詳細PR
DJI Power 500512Wh1000Wリン酸鉄リチウム詳細PR
Jackery ポータブル電源 1000 New V31024Wh1500Wリン酸鉄リチウムイオン電池詳細PR
EcoFlow DELTA 3 Plus ポータブル電源1024Wh1500Wリン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO4)詳細PR
DJI Power 1000 Mini1008Wh800Wリン酸鉄リチウム詳細PR

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